家庭菜園をやっていると、必ず出会う虫達。
命がけで生きている彼らも、人間からすると見た目が気持ち悪い、栽培している作物を食べる等邪魔なだけと思う存在でもありますよね。
ただ、だからといって闇雲に害虫スプレーを使うのはあんまりお薦めできません。
害虫は考え方によっては、益虫であったりまた気付かされる事もあるのではと思ったりします。
なるべくなら無駄な殺傷をしたくないので、どうしたら彼らと共存できるのか考えた事をまとめてみました。
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ヤスデ類はなぜ鉢の中に潜んでいるのか
ヤスデとムカデは別の生き物だそうですが、我が家の家庭菜園の鉢やプランターでもちょっと土をいじると逃げるようにヤスデが数匹現れます。
最初に目にするとギョッとしてしまいますよね、確かに気持ちの良いものではありません・・
一口に害虫といってもヤスデには、適度に湿り気があり完熟されていない堆肥類や有機物などを食べてフンにする事で微生物が働き、土の再生に役立っているようです。
森の中ではそのような昆虫や微生物の働きにより循環しますが、小さな鉢やプランターの中では中々循環といっても難しいですよね。
なのでどうしてもヤスデを見たくない!と思われる方は、殺虫剤ではなく忌避剤を使うことをおすすめします。
殺虫剤を使わない理由は土の微生物を殺してしまうので、次の苗を育てる時も気持ちの良いものではありませんよね
害虫がその環境にいるのは理由がある
害虫といえば、ゴキブリ、蠅やナメクジ、ムカデなど想像しただけで、嫌になりますよね。
我が家も以前堆肥を作ろうと容器に生ゴミを入れていた時期がありましたが、発酵や過程で匂いに引き寄せられ蠅が来てしまうので、断念してしまいました。
匂いがなければ蠅も来ませんし、原因がなければ発生しない。
蠅にしてもヤスデや根切り虫にしても、未分解の堆肥や有機物があるのでそれを食べにやってくるという事で、その後の彼らの糞は更に微生物の餌になり・・・まさに自然の循環ですね。
鉢やプランターの中を森のようにすることはできないので、少しでも微生物が活動できる環境に近い状態にするのが良さそうです。
ニーム系忌避剤もヤスデには効果がない!?
近年植物系の害虫忌避剤として、ニームオイルやパウダーも人気があります。
我が家も農薬を使わないでいいならと思い、アブラムシやコガネムシ対策にニームオイルを利用しましたが、確かにアブラムシやコガネムシも効果があるような感じがしました。
特にアブラムシは毎年被害にあう植物も、今年は葉を食べられることもなかったので特定の害虫には効果はあるのかも。
ただしヤスデはいくら振りかけても出てきたので、少なくともニームではなく木酢液の方がヤスデ対策には効果を発揮します。
我が家のプランターや鉢にも夏場かなりのヤスデがいたのですが、木酢液を週1くらいの間隔で使用していたらいつの間に気にならなくなりました。
プランターのヤスデ対策には完熟たい肥・水はけの良い環境を作る
家庭菜園で嫌なのは害虫対策ですよね。
一般的には鉢底石や赤玉土を使ったりして、水はけを良くする事が大切といわれます。
鉢底石や赤玉を使うのは家庭菜園では当たり前と思っていましたが、実は使わなくとも特に問題はないようです。
鉢底石の目的
■排水性を良くする
■穴が一つしか空いていない鉢などに使う
■土の総量のコントロールする
鉢底石の代わりに、お米のもみ殻や落ち葉などを使ってやる方法もあるようですね(菌ちゃん農法参考)
我が家でも取り寄せた籾殻などを使って、鉢植え堆肥を作って苗を育てていますが上手く育っています☆
効果的な【ヤスデ対策】には
- 匂いや陰になる湿度のある環境を作らない
- 陽当たりと水はけの良い環境を作る
- 大量発生していなければいなくなるまで待つ!
ただし水はけが悪かったり塊のある土は様子見ながら用確認!!
おわりに
ヤスデやその他害虫がそこにいるというのは、そこに匂いや未分解のものがあるからで彼らはそれを食べにやってくる。
そして消化して糞にして土へ。
なので大量発生していない限り殺虫剤は使わず、ヤスデは放置して・・
良い土にするという事をやってみてはいかがでしょうか。