誰もが避けることのできない親の介護問題。大変ですよね。
近年はヤングケアラーなどの問題もあるようですが、大半は40歳代くらいから介護の問題が浮上してくるのではないでしょうか。我が家もご多忙にもれず介護問題に突入中です。
介護というキーワードだと、拒否や放棄など消極的な言葉もでできますが、ここではそういった事を取り上げるのではなく、今現状で辛い気持ちと向き合いながら、自分を見失わずに過ごす方法などを体験を通してまとめていきたいと思います。
●『親子が逆転』子どもが親になっていく
昔自分に料理を作ってくれたり就職する前のアドバイスや、経済的にも支えてくれた両親。
親に対する気持ちは人それぞれ環境も違えば、教育方針も違う。でもある程度自分が大人になると、その親が病気になったり認知症になってその子どもが世話をするようになります。
または認知症にならなくとも足腰が弱くなって、デイサービスの手続きが必要になったりしますよね。そういった諸々の手続きさえ子どもが同席しないと理解できない状況になってくると本当に大変です。
我が家も両親が認知症気味になっているとはいえ、肉体はまあ健在なので不自由でありながら周囲が支えつつ、何とか生きている状態なので本人も家族も親が生きているうちは気持ちが休まらないですよね。
●認知症の種類はどうあれ親を責めない
親が認知症になって気がついたことがあります。
よくあるのが食事したのに、食事をしていないと思っている。1時間前にやったことを忘れている。他人の顔の認識がきないのは勿論、身内でさえ何度会っても忘れる。
こうなってしまうと責めても仕方なく、むしろ現実を認識させるよりも相手の言ったことを受け入れる気持ちが大事なのかなと思います。
「お昼は?食べていないよ。」↓
「あ、そうなんだ。でもさっき食べているの見た気がしたよ~。納豆食べてなかった?」
これ、実際の母との会話です。
強いて言えば否定しない。
人って不思議ですが、否定をされるとますます頑固になったり、意固地になったりします。
例えば何か悩んでいたり、また聞いて欲しい時に、無理に説得されると反抗したくなったり。本当は側にいて聞いてほしいだけなのにわかってもらない。または言葉で説得されるよりは音楽を聴いた方が腑に落ちることってありますよね。
認知症の両親を通して感じたことは、嫌なことや嫌いな事はそのままで感覚としては残っている。詳しいことは分からないのですが、記憶を手繰り寄せるプロセスやまた、その伝える手段がなくなってしまったために認知症という診断が付いてしまったという事でしょうか。
人によって違いますが、その人が好きだった事や、関心をもっていた事などは、認知症になっても好きかもしれませんよね。たとえば旅行、ファッション、料理、登山、ペットのお世話など。
元気な頃夢中になっていた事などがあれば、そういったものを通じて体験できればいいですね。
我が家の両親も好きだった事は、認知症になっても億劫がらず、今でも好きなようです。
●介護で疲弊する前に自分の時間を大切にしよう
1.ショートステイを利用する
我が家ではまだ利用していませんが、ショートステイなども介護保険の範囲で利用してみるのもいいかもしれませんね。
ある程度お金はかかりますが、普段の自分へのプレゼントとして、どこかゆっくりと日帰り旅行など企画してみるとか。または思い切って気のあう友人と贅沢な食事をしに行くでもいいと思います。
2.魂が震えるほどの映画や音楽を聴く
管理人ですが初期の頃のトップガンのオープニングの楽曲や挿入歌、スターウォ―ズの音楽が好きでこれを聞くとなぜか心が浮き立ちます笑
または大好きな歌手のコンサートでもいいです。熱中できるものを見つけてストレス発散と自分も労わってあげましょう!
3.介護カフェなどの利用をする
介護される側だけでなく、介護する人が疲れて元気がなかったら介護自体が成り立ちません。
管理人もそうですが、介護自体の肉体的精神的な負担はかなり多いと感じますし、家族がいる場合はいいですが一人で抱え込んでしまうと追い詰められても良くないです。
介護する人が集える介護カフェが全国に点在しているようなので、相談する相手がいないなど悩みがある方は、一度参加されてみてはいかがでしょうか。
介護カフェと検索すると、ご自身のお住まいの近くで相談できる場所が見つかるかもしれません。
おわりに
介護でつらい。きついと感じていたり最近笑っていない・・
もしかすると自分でも気がついてないくらい、無理をして頑張っているのかもしれません。
親はお客さんくらいの気持ちで接し、ストレスは小出しにして溜め込まない。
無理をせず地域のコミュニティやケアマネージャーさん等に助けをもらいましょう。